CD 美ら清ら宮古島   2010年01月22日

下地島空港

20日に開かれた、宮古島市臨時市議会で、「普天間基地の下地島空港への移設に断固反対する意見書」が全会一致で可決された。意見書は、鳩山首相はもちろん、先日視察に来た平野官房長官が委員長を務める「沖縄基地問題検討委員会」の各委員にも送付されるそうだ。

昨年行われた宮古島市市議会議員選挙の際、候補者に実施されたアンケ-トでも、下地島空港の将来計画に関し、自衛隊の誘致を容認する候補者でさえ極少数で、米軍の利用については全員が反対を表明していたのだから、この結果は当たり前と言えば当たり前。

ここ沖縄では、普天間基地の県外移設・国外移設を求める声が大多数で、おそらくは、明後日投開票が行われる名護市長選でも、同じ結果が出て、辺野古への移設案には一定の決着が出るものと思われる。

しかし、だからと言って、普天間基地を現状のまま放置するわけには行かない。沖縄戦の時代に作られた、市民生活にとって危険極まりない米軍基地を、宜野湾市の市街地にいつまでも放置して良いわけがない。では、どうしたらいいのか?自分の基本的な意見は、結論だけ言えば、国内にある米軍基地の全面返還。なぜここで「全面」を強調するかと言えば、日本の平和が米軍基地に(米軍に)依存している、と考える限り、結局は、宜野湾市か名護市か宮古島市(下地島)か、あるいは、大阪府か、佐世保市か・・・?と言う議論にならざるを得ない。でもこれは、危険の分散、危険の移動でしかない。つまりはどこかが(だれかが)犠牲にならざるを得ないのだ。
だれが犠牲に?となると、これまでの歴史を振り返って見ても、就職難であえぐ者が多い過疎の地域が、莫大な税金を使って支払われる交付金や公共事業を餌に、犠牲を強いられるのは明々白々。
人口の少ない過疎地域に、原発や核廃棄物の処理施設を押し付け、いざと言う時でも(放射能が漏れた時でも)被害は最小限に、と言う原子力行政と全く同じである。原発の安全神話を揶揄した、「東京に原発を!」と言う本があったが、まさに、「東京に米軍基地を!」である。

・・・話は熱くなりましたが(笑)、とにかく、普天間基地は一刻も早く、国外へ移設されるべき、と自分は思います。



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Posted by 凸凹家 凸担当 at 13:00│Comments(4)時事
この記事へのコメント
こんにちは。
日本の土地なのに、何故アメリカが好きなこと言うんでしょう。
ただ基地があってそこでお仕事している島の人達がいることも確かで。。。
色々と転換が必要な時期なのだと思います。
Posted by kaotti1 at 2010年01月22日 13:55
まったく、同感です!!!

いざとなった、非常時に、
アメリカは信用できません!

軍事同盟の行き着く終着点は、
国益と国益の衝突=戦争になることは、
歴史が証明しています・・・・

世界に誇れる「平和憲法」の旗の元で、
自国=国民の防衛を考え、体制整備が必要ですね
Posted by パイパティローマ at 2010年01月22日 13:58
>kaotti1さん
 米軍基地の国内移設の費用や、様々な米軍への「維持費」「補助金」を、国内の、真の雇用創出に使うべきなんですね!
 いくら仕事とは言え、自分の職場から出兵した米軍兵士が、第3国に爆弾を落として帰ってくる・・・きっと、やりきれない思いでしょうね。
Posted by 凸凹家 凸担当凸凹家 凸担当 at 2010年01月22日 14:11
>パイパティローマさん
 こんな時、利用されるのが「北の脅威」です。
 確かにあの国は、わからないことだらけですが、もし、日本や韓国を攻撃したら、たちまちやり返されて国が滅びることくらい、わかっているはずです。
 平和は、武器からは、絶対に生まれません。
Posted by 凸凹家 凸担当凸凹家 凸担当 at 2010年01月22日 14:14
 
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